火消しのための300万を持っていますか~シリーズ⑩

アラフォー以上で独身の皆さんは分かると思いますが、この年齢の独身女性は「懸命に婚活する人」と、「もう一生1人かもな」と1人老後や孤独死対策を考えだす層に二分される。
誰が見ても後者だった私は、昨年春に今の夫と知り合ったとき、「こいつもうすぐ帰国するから、適当に遊ぼうとしてるんじゃないか」と疑い、共通の知り合いから色々情報収集した。
対して、うちの夫は誰にも相談せず自分で全てを決め、入籍も身内以外はほぼ事後報告だった。「事前に言ってたら色々言われるかもしれなかった」と彼は話し、実際に事後報告した相手から「何で先に相談しなかったんだ。はやまったんじゃないか」と説教されている。
そりゃ、30代半ばの未婚男子と40過ぎた子持ち女、しかも知り合って数か月、ならそうだよね。と私も思う。
私は、その点には夫に非常に感謝している。私のあれこれを情報収集することもなく、人に相談することもなく、即決で選んでくれた彼に、自分の選択について後悔させたくないとは思っている。
ついでに言えば、私は人生のほぼ半分を、経済的に自活してきたので、最近、自分が使うものを人に買ってもらうという経験を20年ぶりにしている。
引っ越し先のエアコンを、夫が自分のお金で買ってくれたとき(たぶんボーナス)、私は自分の財布を傷めず高額商品のエアコンが設置されることにいたく感激した。今週取り付けだから、悪いけど家にいてくれる?と言われて、「いますよいますよ」と即答。向こうにとっても、平日に私を家にいさせることは「悪いけど」だという自覚はある。自分たちは長く一人を満喫してきた分、相手に金や時間を負担させる行為に敏感だと思う。

どれもこれも、高校卒業後、私が一度も実家に戻っていないから感じるありがたみかもしれない。
今の自分は、エアコンを買ってくれる夫を傷つけるリスクを取ろうとは思わない。でも、人生の早い段階で結婚して、さっさと家庭を持った人にとって、こういうオプションは当たり前すぎて、失う危機に至らないと分からないのかもね。夫婦ともに。

私が太郎君夫婦だけでなく自分も含めたその他男女に対して思うことは、結婚も書面提出する契約だよね。ということ。
日々の仕事にも約束事はいっぱいある。契約書交わしてなくても、納期や品質、報告などいろいろ求められ、それは当然守るべきものだ。という暗黙の了解がある。
自分の納期遅れは、相手だけでなく、自分の上司や同僚に大変な迷惑をかける。上司が自分の代わりに謝りにいったり、同僚の休みがつぶれたり。ひどい時にはその部署の仕事がなくなったりもする。

結婚も同じで、「違反」行為が発覚したとき、いろんなものをひっかぶるのは、周囲の人たちだ。

昨日書いたように、私は、結婚後も恋愛をすることはある、と思っている。あとは自制心の問題だし、自己責任だし。けれど、それが漏れたら、被害を被るのは周りの人だからリスクに対してもっと敏感になりましょうよと。職場不倫とか怖くて仕方ないですよ。はたから見てても。特にどっちかが非正規だったら、それはホラーです。
子どもにスマホを持たせるのと同じで、リスク教育が浸透しないまま、LINEとか携帯とか、人と人とを結ぶツールが増えて、リスクを受け止める能力がない人が不用意に修羅の世界に足を突っ込み、自爆している話をよく聞く。今はうまくやってても、あんた、ものすごい危ない橋渡ってるんじゃない、という人も多い。

太郎君の奥さんの相手の男は、300万円を支払った。これって、「自分の家族にばれるくらいなら、300万円の方が安い」と判断したってことだよね。
でも私は、そのお金をどこから調達したのか気になる。手元になくて、どこからか借りたお金なら、それはそれで将来の問題の火種になるし。
太郎くんのところは、お金をもらったけど、夫婦間の信頼関係は壊れた。相手方はお金を払うことで、家庭への余波を食い止めた。
お金を払いたくなければ、あるいは払えないのであれば、「こちらだって被害者だ」と慰謝料を要求しかえして、相殺することもできるけど、そうなると辺りは焼け野原だろうね。つまり、火消しのためにこれくらいの額のお金を用意しておけないのなら、不倫なんてするもんじゃないぞ。くらいは最低限言えるかもしれない。





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