ばれなければやってもいいのか~シリーズ⑨

奥さんが50代の男との浮気を認めたのが6月初旬。それから1か月後。

今、夫婦は別居もしていないし、割と普通に暮らしているという。
奥さんは以前よりは家事をするようになった(以前は太郎君が3割ほどしていたが、今は奥さんがほとんどしているという)。家事育児に対して愚痴を言わなくなった。
2人とも、子どもが一番大事という点は一致している。同居人としての不満は大きくない。
とりあえず3年は様子を見る。しかし、相手の男が二度とこのようなことをしないよう懲らしめたい。
という。

2番目の男と「流れでキスしてしまった」と説明されたとき、太郎君は「そういえば、彼女はそういう人だったなあ」と出会った当時を思い出したそうだ。
バラの花束を贈って来た50代の男との付き合いに際しては、「自分との付き合いはじめと同じテンション、同じ行動」と、それが怒りに拍車をかけた。
平穏だけど、時々、怒りがこみ上げ、吐き気がし、こういう不安定さはいつまで続くのだろうと自問自答する。そして他の人だったらどうするのだろう。今はそれが知りたいそうだ。

とりあえず太郎君の状況はこんな感じだ。

彼の希望は「ほかの人だったらどうするかを知りたい」。
既にFBでは色々コメントがついているが、改めて私のスタンスや考えも書き留めておきたい。

私は、人間は結婚後も新たな恋愛するものだと思っている。それは、自分が社会を観察して得られたた気づきでもあるし、経験から得られた知見でもある。
以前、離婚調停なども手掛ける弁護士さんと飲んだとき、「既婚者男性の75%は浮気したことがある」との見解で完全一致した。75%というのが絶妙でしょ。これを読んでる既婚女性は「うちの夫は25%」と思うことができる、ぎりぎりの数字だと言える。
その弁護士と私には、FB上で共通の友達が30人ほどいたので、その中から「浮気経験のなさそうな人」をそれぞれ選んでみたら、本当に25%だったし全ての人物が一致した。ちょっと驚いた。もちろん私たちの推測が正しい証拠なんてどこにもないけど、私は、マイホームパパとか愛妻家として知られる男性の別の一面を、結構知っている。
女性はどうか、と言われると、浮気経験率で言えば女性の方が少ないだろうとは思う。それは単純に、フルタイムで働いている割合が低い(恋愛や情事は、苦楽や時間など、共通の何かを共にすることから始まることが多い)ことや、子どもがいて夜外出しにくい人が多いことが理由だろうとも考えている。
あと、男性はボール球でも普通に振るが、女性は酔っぱらったり、すごいショックなことでもない限り、ボール球には手を出さない。その辺の違いもあるかもしれない。

太郎君は、「小さな子どもがいて、浮気するのが許せん」と言っていたし、この話を聞いた私の周囲でも、そういう声が結構あった。しかし、小さな子どもいて浮気してる男、ざらにいるよね。
そして、大きな子どもがいたら、ばれた時のダメージはもっと大きくなる気がする。
女性の浮気を責める際に「小さな子どもいるのに」というのは、母性の押し付けだし、子供の小さい大きい、男女はその辺関係ないと思う。結局問題は、「配偶者いるのに、よその人と付き合うかどうか」である。

自分が40過ぎるまで、結婚しなかった理由の一つは、まさに「結婚しても恋愛しないとは限らない」からだ。
それは私にも相手にも言える。私は20代も30代も、何度か恋愛をした。つまり、太郎君夫婦のように20代後半で結婚していたならば、その後にきっと、夫以外の相手に好意を持ち、いくつかの条件が重なったら一線を超えていたかもしれない。もちろん、仮定の話だけどね…。

じゃあ、今後はどうなの? と聞かれれば、今後はしないと思う。それは私が、20代後半じゃなく42歳で結婚したからだ。
恋愛に限らず、買い物とか、新しいもに関する関心全般が低下してるし、そういうのに手を出すことが面倒になっている。そして、20代、30代の交際を経て、私は恋愛感情のほとんどがある種「錯覚」を伴っていることも学んだ。
すんごい落ち込んでいるときに優しい言葉をかけられたら、或いはすごく大変なプロジェクトに一緒に取り組んで、昼ご飯も夜ご飯も一緒に食べる関係になったら、或いは先のことが急に不安になったときに、スペックそこそこで生理的にも受け入れられる男が目の前に現れたら…。
年をとるにつれて、恋愛感情は、相手の魅力とも関係しているが、それ以上に自分のテンション、状況に左右されるんじゃないかなと思うようになった。だからこそ、醒めたり、別れたりしたら、「なんであんな人のこと好きだったんだろう」と思ったりする。
そういうのを繰り返し、30代後半に入ったころから、私はそういう自分のテンションや、相手のスペック(外見や職業など)にかかわらず、一緒にいて安定する人、というのがようやく分かるようになった。
私は20代の頃、30代の頃、40代の頃と男性の好みが大きく変遷している。変遷したというより、年をとって自分のことが分かるようになり、そんな自分と「やっていけそうな」人が分かるようになったという方が近い。

私はなお、人との出会いが多く、その中に男性も多く含まれている。家でのだらしない彼らの姿を知らないから、魅力的だなと思う人も多い。だけど、相手に家庭がある場合(自分も今はある)、一歩踏み出すことにどれほどのリスクがあるかは、想像でなく現実の事例をたくさん見てしまった。
そして新しいもの全般への好奇心が、昔に比べて低下している。
要するに、結婚のその先にも魅力的な異性がたくさん現れることや、その後に立ちはだかるさまざまな現実を理解したうえで、そういうものに自分が対処できるだろうというめどが経ったのが、今。

ばれなきゃいいという考えもあるだろうが、これを読んでいる皆さんが、過去の浮気経験がばれていないのは、単に運がいいからとも言える(あるいは、配偶者に関心を持たれていないか)。
先日、すごく疲れてシャワーを浴びずにベッドに入った。
先に寝ていたきれい好きの夫は、うっすら目を開け「シャワー浴びた?」と聞いたが、私は「うん」と生返事をし、そのまま爆睡した。

そしたらやっぱりばれており、二日後くらいに
「俺に嘘ついたよね」
「子どもが嘘ついたら怒るでしょ」
「小さなことでも嘘つくと信頼なくすよ」と滾々と説教され、
シャワーを浴びないだけでこんだけ怒られるなんて、人と暮らすのは何と面倒なんだと思いながら、同時に
シャワーを浴びないだけでこんだけ怒られるなんて、それ以上のことをやったらどうなるんだと、身震いしたのだった。

「隠し事するなら完璧に隠して」と言われるが、私にはできない。だから、
「隠し事をしないといけないようなことは、色々失う覚悟を持ってやる」と思っている。

続きます





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