④望んでいた働き方と長い旅

14年前、私はぽろっと妊娠し、出産した。ほんとに「ぽろっ」と妊娠した。
40代に入った今、周囲には不妊治療をしている友人が何人もいる。若いころは、体外受精=試験管ベビーというイメージで、違う世界の話だったが、この年齢になると、「顕微受精で妊娠した」という知り合いも複数出てくる。

そうしてようやく、妊娠と出産が、特に30代後半に入った人々にとっては「当たり前」ではないことを知ったわけだが、今は身をもってその事実を確認している。

40代の自然妊娠は可能性ゼロではないが、ゼロに近い、と聞いても、自分は例外じゃないかなどと軽く考えていたが、狙っていっても成果は出ない。
夫には申し訳ないと思うが、幸か不幸か夫自身が「別にいらない」と言ってくれる。そう言われると、既に中学生のかわいい息子がいる私は、「なら、不妊治療まではしないでいいか」との考えに傾いてきた。

となると、仕事をセーブする理由がなくなる。セーブしたところで、空いた時間に眠りこけているんだから、むしろセーブは「害」である。

東京まで片道1時間~1時間半かかるから、フルタイムは嫌だなあと思っていたが、先日書いたように、好きでもない場所に暮らして在宅業務というのも心が荒むので、重い腰を上げて、通勤の伴う仕事を探し始めた。

とは言え、今継続している仕事を辞めるつもりもないので、専門性を生かして空いた時間ででき、人と話せること、に絞ると、
学校の日本語教師 か 通訳ガイド
の二択になる。通訳ガイドは試験に合格したばかりなので、業界団体の集いに顔を出し始めた。日本語教師は待遇がそこまでよくない分、求人はたくさんある。その中から、「大学院受験指導」「企業研究」など、自分の強みが生かせそうな分野の求人にあたりをつけ、問い合わせの電話を入れ、履歴書の準備を始めた矢先、

かつての発注者で、今は年の離れた友人である20代の女性から、ラインが来た。





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