ガッツガッツガッツ

中国の大学の教え子が昨夜泊まりに来て、今日早朝、成田空港に向かうバスに乗った。
中国は広い。飛行機と列車を乗り継いで、カザフスタン国境近くの故郷に到着するのは明日になるという。出発前に現地の天気を見たら、マイナス10度だった。

親が離婚し、母親に定職がなく、村の優秀学生として学費無料で北京の高校に進学し、以来故郷に戻るのは2年に1度。
大学でも学年1位の成績を取り、交換留学で日本に行き、本来なら1年の留学期間をどうやったのか2年に引き伸ばし、そしてそのまま就職活動を続行し、日本企業から内定を得た。

しかし留学ビザが間もなく切れるため、来春の入社まではやむを得ず故郷に戻ることになった。
3年ぶりの帰省で、家族は再会を待ち焦がれているというが、家族の家はないらしく、故郷滞在中は親戚の家を転々としなければならない。インターネットもつながらないから、あまり帰らないようにしていたとのこと。

昨日、「○さん何歳だっけ?」と聞いたら、「21歳です」と言うので、若いね、飛び級?と何気なく続けたら、
本当は23歳くらいだけど、出生届がしばらく出されずにこんな年齢になっているとのことだった。

とにかく生きるために必死な子で、少しのチャンスも無駄にせず、必要なものを勝ち取って、勝ち取ってきた子で、同世代の子とは軋轢も起こる。親の仕送りで生活し、仕事が見つからなくても実家でしのげる友達が、甘く映るのだろう。
私たちのような、学生に影響力をそこそこ持つ世代との付き合い方は本当に上手で、「お金貸してほしい」「泊めてほし」など頼みにくいことも頼んでくる。けど、手土産は欠かさないし、借りたものはきちっと返す。

オーストラリアで働く台湾人と遠距離恋愛中で、入社までの期間は彼の家に行こうとしていたが、彼女自身が現在、所属が全くない状態なので、ビザが下りなかった。
月曜日にビザがだめだと通知が来て、それから帰国のチケット買って、今日帰っていった。
日本人だったら無職でもだいたいの国には行けるのにね。

大学に入ったころから、自立したい、お金貯めたいといつも言っていて、昨夜もずっとこれだけ働いて、これだけ貯金したいという話をしていた。仕事に求めるものは、生きていくための原資で、やりがいまで考える余裕はない。

大学の専門で、日本語を選択してよかったと言っていた。日本語を選択したから、大連でアルバイトが見つかって、公費で留学もできて、自活して貯金できそうな仕事も見つかったと。

中国、金持ちも増えたけど、外国語で自分の未来を切り開けるような貧しさも、まだ残っている。昔の日本のように。





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