④サラリーマンと起業家とフリーランス~私は不安でできている

中国に留学した時、当初は4年の留学期間を終えたら帰国して再就職するものと思っていた。サラリーマンしかしたことのない私は、それ以外の選択肢が頭に浮かばなかった。
今でこそ、「書く方で身を立てたら」と言われることも出てきたが、記者時代には匿名のアングラな場所でしか書いていなかったので、それが仕事として成立するのかよく分からなかったし、当時は今のようなウェブメディアが育っていなかった。

留学して2年が過ぎたころ、修了するためには日本に戻って論文を書いた方が効率的だと分かって来て、「中国で学位を取ったところで、それがどこまで役に立つのか」と思い悩むようになった。その頃たまたま、ある自治体の社会人採用の求人を目にした。

その応募条件に「過去4年のうち2年間は就業していること」とあった。
あれ? ってことは、このまま留学を続けたら私応募資格なくなるよね。
公務員になりたいわけではなかったけど、帰国して仕事があるんだろうかと悩んでいた時だけに、妙にショックを受けた。

奨学金があるとはいえ、息子の生活費や帰省費は貯金を崩すわけだし、暇だから不安が募る。
不安が高じて、たまたま話があった近くの大学の日本語教師の職に就いた。これは本当に良かったと思う。私が曲りなりにも「中国事情」を発信できるのは、留学生に囲まれた生活から、中国人に囲まれた生活に移行したおかげだからだ。

しかし日本語教師の仕事を始めたら今度は中国語を使う機会が減り、不安が募って中国語を使える仕事を探し、2013年に中国語翻訳の仕事を得た。

日本語教師やって中国語翻訳やって論文の準備もしていたら、今度は暇な時代に勉強していた英語力を維持することができなくなり、不安が募って英語を使える仕事を探して、昨年、英語翻訳の仕事を得た。

不安が募って仕事を見つけて…を繰り返していたら、今年に入って、サラリーマン時代の月収を超えていることに気付いた(ボーナスや福利厚生がないので、年収で言えばサラリーマン時代の方がまだまだ多い)。

そして今度は、自分が「何屋」なのか分からないことに不安が募り、さらには今の仕事をどれくらい維持できるかさっぱり分からないことに不安が募り、“一回休め”の場所を探して今に至る。





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この記事へのコメント

  • わきお

    不安な時は、成長している事やな。
    2016年09月15日 17:13