③サラリーマンと起業家とフリーランス

私の知っている限り、3年以上新聞記者をやっている人の中で、「この仕事がつらい」と思っている人は結構いても、「この仕事が嫌いだ」と思っている人は少ない。
ただ、業界的に縮小基調にあるのは事実なので、転職を考える人は確実に増えているように感じる。

具体的に転職を考え始めた人の大多数は、独立するために資格試験の勉強を始める。
入社する時の競争倍率が高い分、お勉強ができる人が多いし、取材で専門職に会う機会がよくあるので、ぱっと思いつくのが「○○士」なのかもしれない。
他には広報・IR、結婚後退職した女性だとミニコミ誌のライターなどもある。年いって人脈がある人の場合、大学の先生を狙う人もいる。

そんなもんだ。どちらにしろ、紙媒体の記者は「潰しがきかない」というのはそこにいる人の共通認識だ。

また、貯金ができる仕事なので、一旦留学というケースも珍しくなく、私の場合はそれに当てはまる。

私は退職時、小1の息子がいた。子供を抱えて、前職並みかそれ以上の給与と責任を与えられ、かつ育児負担が減る職場が全く思いつかず、半分やけくそで中国に飛んだ。

その時点では、4年間の留学を終えたら企業勤めに戻るつもりだった。
自分の周囲にフリーランスの人はあまりおらず、いてもいくらくらい稼いでいるのか、具体的にどんな仕事をしているのか、全く分からなかった。
私の中では、どっちかというと、あやしい部類の人たちだった。

それが図らずしも、自分自身がフリーランスのど真ん中みたいな働き方になってしまった。
意外に生活はできるんだけど、明日の生活は全然見えなくて、そして小さな仕事をいくつも引き受けているから、人に自分の仕事を説明するのがすごく大変で、「今はAとBとCとD」をやってます、と言うと、Aに反応する人もいれば、Bに興味を示す人もいて、結果としてAからDまで全部説明しないといけなくなり、そうすると、さらにあやしさが増してしまうという矛盾の中にいる。

続く





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この記事へのコメント

  • わきお

    出来るだけ、先の仕事をゲットすると、少し安定する気がする。それは、なんとなくでもいい。
    2016年08月30日 12:47