下町ロケットは分からない

 1月7日に左上の親しらずを抜いたが、下の歯どうする問題が未解決だった。
 抜きたくない。しかし外国で爆発するのも怖い。レントゲンを撮ってもらったところ、かかりつけの歯科では処置不能と言われ、大学病院に行ってきた。

 怖いので、問診表に聞かれてもいないのに、「とても怖いです」と書いておいた。
 診察してくれた医師のネームタグに「研修医」の文字を見つけ、不安に襲われる。状況を説明していると、指導医?らしき中年男性が「時間かかるなら俺がするけど」とやって来た。
 研修医が「3月初めまでしか日本にいないそうなので…」と説明すると、男性は「あ、俺明後日大丈夫だけど。どう?」と言う。
 明後日は焼き鳥を食べる約束がある。
「焼き鳥食べれますか?」
「それは…自己責任だね」
 彼はレントゲンを見て「これは大変だね。まあ、俺は血がどくどくとかそんな失敗はしたことないけど、ゆっくり考えてよ」と私の肩を叩いて去って行った。
 何この軽いノリ。外見は阿部寛っぽい。年齢もそんなところじゃないか。
 ノリの軽い阿部寛。

 研修医は左だけでなく、右も抜くことを勧め、「〇〇日なら空いてます」という。
 私は自分がいかに怖がりで、それが職業選択にすら影響を及ぼすことを一生懸命説明する。
 採血で倒れる、お化け屋敷は出口から出たことがない、絶叫マシーンはディズニーのスペースマウンテン一回のみ。
 研修医は、自分の歯もある時突然痛み出したことを説明し、「あの痛みをもう一度味わうより4本抜いた方がましだと思いました」と語る。

 そこへ再び阿部寛がやってきて、「俺、今日の午後も空いたんだよね。どう?」と言った。その時は研修医が「心の準備ができてないので、それはちょっと…」と止めた。

 結局明日(2月1日)に左下の歯の抜歯をすることになった。私の目がうつろなのを見て、研修医は「カルテに『怖がりです』と書いておきます」と言ってくれた。だから「非常に」を付け加えるようにお願いする。

 この出来事を3人に話したら、3人とも「下町ロケットと思えば」とか、「技術は嘘をつかないですよ」と言うのだが、海外暮らしの私はそんなこと言われても分からないんです。

 そして一昨日、息子の授業参観と抜歯がかぶっていたことが判明しました。息子頑張れ。私も頑張る。
 歯医者怖い、あべちゃん怖い。





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