クラウドソーシングは働く人にプラスになるのか

仕事を探している人と、人を探している会社を、インターネットで結びつける「クラウドソーシング」(ネットによるアウトソーシング)。
1年前に登録して、数か月前にプロフィールを半分くらい埋めたら、発注会社からたまにメッセージが届くようになった。

今のところは、「誰でもいいので極力安くで仕事を投げたい会社」のために、場所を提供しているサイトとしか思えない。
「ライターを目指している人にぴったり」「主婦でもできます」という枕詞がある仕事は、単価とボリュームを見る限り、書くのが速い私でも、せいぜい時給300円くらいにしかならない。書いたらね。オリジナルの文章なんて、はなから求めてないんだろう。

ゼミには、安くても勉強のために翻訳をやりたいという学生たちがいる。時々、知人からそういう仕事を請け負って、私がみかじめつつやっているが、定期的な受注があるにこしたことはないので、クラウドワークスで探してみると、あるにはある。が、恐ろしく安い。知人からの仕事は、翻訳会社の半分以下の相場で引き受けているが、クラウドワークスで提示されている価格は、そのさらに半分。
試して応募してみると(学生がやって私がチェックした)、1000文字の日本語を翻訳しているのに4分で返事が来て「当社の求めているレベルに達しませんでした」と。何をどう見てるわけ? 翻訳会社の5分の1くらいの水準で、どんだけの人材を求めているの?

私自身はプロ向けの求人サイトで仕事を見つけている。自分が今日やった作業の報酬は3000~4000円なのだが、クラウドワークスでは似たようなソース、長さの記事で報酬400円。
ライターや翻訳者ってのは、何かに応募するときにまず「実績」が求められる。だからただ同然でも実績のために仕事をしたい人はいる。そういう人の弱みに付け込んだサービスにも思える。

とか言いながら、先日、ある案件を受けてみた。ほとんどの報酬に「●百円」とある中で、それは「3000円」だった。辞書も必要なく、ブログ一回分の労力で仕上げることができ、先方の応対も良かった。写真も提供したら、最終的に3400円になったのだが、
システム管理料とかなんとかで(正式な名前は忘れた)、まず700円くらいひかれた。次に、銀行振り込みの際に、手数料として500円ひかれた(楽天銀行のみ手数料100円)。結局私が受け取ったのは2000円ちょっと。

これって結局、安く買いたたかれた人から、さらにむしり取るプラットフォームなんじゃない?
そしてこれだけの単価だと、まともな仕事はたぶんしないから、世の中には読むに値しない文章や、どうでもいい情報がさらに増えていく。
大学入試の問題の解説1問ごとに500円という面白いものもあったけど(クロスワードとかやるなら、私はこっちのがいい)、そんだけ手数料ひかれることを考えると、私はクラウドワークスを儲けさせるために、入試問題の解説を書いているということになってしまう。

「女性(ママ)の就業支援」「空いた時間を活用」とかいうけど、よほどの引きこもりじゃない限り、近くのコンビニで働いた方がいいんじゃないでしょうかね。





にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村

この記事へのコメント